「R25」のつくりかた [by 藤井 大輔 (著) ]
「R25」のつくりかた (日経プレミアシリーズ) 藤井 大輔 日本経済新聞出版社 2009-02 posted at 2009/03/21 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『あのフリーマガジンの生い立ちは?』
はじめにやったひとはすごいですから
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☆気になったキーワード
『業界常識』 『ウソをつかずにすむ質問』
『素人な感覚』 『親近感、信頼感』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『これまでにない雑誌をどのように立ち上げたのか』
気をつけたことは?
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『ウソをつかずにすむ質問を考える』
▼『ネタをだしてもらうために』
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▼『ウソをつかずにすむ質問を考える』
得られる答えは「問う側の質問の質」によって決まる
ということはよく知られていることですし
自明の理です。
特に、相手が「何がほしいのか」「何を答えてほしいのか」
を明確にわかっていないことをひきだそうと
するときには、質問がどのレベルにあるのか?
によって出てくる答えは違うわけです。
そして・・・困ったことに人にはある習性があります。
それは「見栄を張る」ということ(^^;;)
たとえば、サラリーマンにインタビューしたときに
「毎朝新聞は読んでいますか?」
という質問をすると、ある一定割合で
「日経新聞を読んでいます」という回答が返ってくると。
本当は読んでいないのにです(笑)
これはデキルビジネスマンならば「日経くらい読んでいるのが
当たり前」という観念があって、
自分がどう思われるかを気にしているからではないかと。
そう考えると、相手に「ウソ」を答えさせるような
質問をしては、いけないわけです。
コンテンツを考えたり、なにか新しい企画をやりたい!
というときに、読んでもらう方々に
リサーチをするというところからスタートすると
思いますが、実際に思っていることを引き出すにはどうするのか?
それは「見栄」をはっている彼らと現実の彼らを
つないであげるような企画ではないでしょうか。
本著で、著者の藤井さんが挙げられている事例に
新聞は読みたい。でもその背景知識が足りない
インターネットでニュースは読めるが背景などが
わからない消化不良感
このギャップを埋めるような企画が!というのがR25の
スタート段階での仮説だったそうなのです。
この視点はとてもおもしろく
雑誌作成に限らず、どんな場合でも適用できることでは
ないでしょうか?
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▼『ネタをだしてもらうために』
そんなこれまでにないコンセプトのフリーペーパー「R25」
企画を作っていくのもとても大変だったと思い
その当たりを興味深く読んでみました。
当初、R25は一人の編集者でスタートした雑誌だったため
外部の力を借りなければ記事作りができない状態。
そのとき・・・何が問題か?というと
「水面下の足の引っ張り合い」が発生するというのです。
というのは。。。フリー方を集めて会議をするということは
一般的な雑誌の報酬体系が「記事を書いたらいくら」であることから
自分の企画が採用されるかどうか?というところに
全力で集中してしまうため、いい企画だなーと思っても
それを通してしまうと自分の企画案が通らないという事態が
発生してしまうからというのです。
すると一般的な雑誌ならば、では企画会議は内部のもので
となるのかもしれませんが、一人しかいないのでそうもいきません(^^;;)
そこで・・・どうしたのか?
あきらめてしまうと、R25は日の目を見ません。
ですから、著者の藤井さんは
自分の企画を提案して通そうとする場にするからいけない
と考えて、その構造を突き崩したのです。
具体的には、ネタを出す人と、企画会議でプレゼンする人を
わける。ネタを出す会議への出席にもきちんと報酬をだすと。
言われてみればコロンブスの卵かもしれませんが
「個々人の利得」と「雑誌という企画を成功させたい想い」を
両立させるためには、既存の既得権を崩さないといけなかったわけです。
実は・・・こういう構造になっているところは
身の回りにたくさんあるのではないでしょうか?
そこを打破できるか、安住してしまうかは
ひとつのターニングポイントになると思います。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『お互いに幸せであるために考えてみる』
その結果、何かが生まれてくる
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R25という雑誌は、初めて見たとき結構衝撃的でした。
当時横浜に住んでいたので、もしかしたら
テスト配布の時だったかもしれません
(忘れてしまったのでうろ覚えですが・・)
あるものと、あるものの間に生まれている「ギャップ」
ここを埋めることができると、
それは「ビジネスチャンス」になるということを
あらためて実感しています。
ちなみに・・・
本著を読んで、駅の構内を歩くときに
ボックスがよく目にとまるようになりました・・・(笑)
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