3%の経営発想力―ランチはお客様におごってもらえ! [by 川合 善大 (著)]
3%の経営発想力―ランチはお客様におごってもらえ! 川合 善大 カナリア書房 2008-04 posted at 2008/05/11 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『お客様にお金を出させるの?』
ランチをおごってもらうとは・・
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☆気になったキーワード
『3%の法則』 『エアーホッケー戦略』
『未来の確定利益』 『遊びが「すごい奴」』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『97%の常識を疑うのは?』
3%しか成功していないとおっしゃいます
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『逆バリの戦略~現代の兵糧攻め~』
▼『未来の確定利益を作れ』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『逆バリの戦略~現代の兵糧攻め~』
安売り全盛の時代に、価格を高くしたら
新しいお客さんを獲得できた。
そんな話はビジネス書をたくさん読んでいる
【エンビジ】読者のあなたであれば、どこかで見聞きしたことが
ある話かもしれません。
このように人が進まない道を選べばいいことがある
ということは昔のことわざでもいわれていること。
これを本著では数字として表しています。
タイトルにも関連しますが
97%の常識を疑う。
正しいのは3%であると
でも、そんなことを言われてなるほどと思っても
実際に仕事でどうやって当てはめていくんだ?
と思うかもしれません。
そこで著者の川合さんは、最初から3%を考えたりはしません。
「普通ならこうだろう」ということをまず考えます。
そして、「その逆ならばどうか」という思考法をとるわけです。
周りのみんなと同じ歩みをすることは
確かに安心でしょう。
一緒の方向に進む「群れ」ができるわけですからね。
でも・・いざ進んでみると、その群れは仲間ではなく
ライバルの集まりに過ぎずに、競争が激しくなると言うことが
わかります。
本著に出てくる事例で「現代の兵糧攻め」というキーワードが
私は目につきました。
戦国時代、城にこもった敵を倒すために
食料、燃料や水を絶ち、相手を戦う前にそれどころではない
状況に追い込んだ戦術。
これが現代だとなにであるか?と考えてみると
ビジネスを行うのに必要なリソースを絞ってしまうことでは
ないでしょうか。
人手不足の時代であればその担い手を自社で占めてしまえば
ライバル会社はなんにもできなくなります。
これを好景気になってから始めても実は遅いのです。
逆に不景気の頃に、将来景気が回復することが予想されるならば
不景気の際に優秀な人材を集めてしまって
ちょうど教育ができて育った頃に、好景気に入ってきたら・・・
そう、他社との差は歴然としていますよね。
まさに今からではとても追いつけないくらいに。
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▼『未来の確定利益を作れ』
売り上げをあげろ!
というかけ声の下、いけいけどんどんの営業攻勢を
かけて無事に売り上げを達成!
そんな会社があるかもしれません。
もしくは個人事業主の方がいるかもしれません。
でも・・・気がついてください。
売り上げを無理矢理達成すると、次がつらいことを。
経験がある方はおわかりだと思いますが
売上というものは、「まとめる」ことができてしまいます。
というのは、決算もそうですし、個人や組織の売上目標も
なのですが、ある一定期間での売上の数字を考えますから
その期間の前後のどちらに売上を計上するか?ということは
裁量に任されているわけです。
すると・・・・たくさん売上を上げると、今度新しい期間に
はいると、反動がきてとたんに苦しくなります(笑)
それが無理矢理にあげたものであれば余計に。
そして本著で川合さんが指摘されていることに
「売上が大きくなると気も大きくなる」という趣旨のことを指摘
されています。
「10億も売上があるんだから、すこしくらい無駄遣いしても
いいんじゃないか?」
といっても、その100万円の無駄遣いや値引きが致命的に
なる可能性だってあるんです。
そう、利益が100万円しかない薄利多売の商売の場合には
無駄遣いすることで利益が全部吹っ飛んでしまうのですから。
このような例は極端ですが、売上を一気に上げることよりも
もっともっと大事なのは、継続的に安定して
利益を出すことです。
そう、そのための「仕組み」を作るべきですし
川合さんの言葉を借りれば「未来確定利益」を積み上げる
べきなのです。
たとえば会員制ビジネスモデル。
一気にお金をいただくわけではないですが
お客様に満足していただける限り、継続的に収益をいただくことが
できます。
もしくは、プリンタのビジネスモデルもまさにそう。
プリンタを売り上げることによって
そのサプライ品の売上は「未来において確定」したものであると
いえませんか。
現在の売上が大きいことよりも
将来にわたる「堅い収益」をどうやってあげていけるのか?
という視点をぜひ持っていきたいと思います。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『未来確定利益を積み上げていくこと』
お客様の満足が自社にとっての利益になるように
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
この本、結構マイナーみたいです。
私は本屋さんの店頭で出会って購入したのですが
Amazonのページを見てみると、「通常4~5日以内に発送します」
となっていてたぶん在庫切れ。
購入者のレビューもなかったですからね。
まさに「3%戦略」を進んでいるほんの真骨頂かなと(笑)
さて、本著のタイトルにもなっている
「ランチはお客様におごってもらえ」
と聞いたら、あなたはどんな逆張りの戦略が
裏にあると思いますか?
ふつう、お客様に何か商品やサービスを買ってもらうのだから
ランチはこちらが支払うのが当然。
その常識を裏返すと「何かを買ってもらいたい」という
思いがばっちり隠れているのです。
ということは先方からすると、会ってご飯をおごってもらうと
先にビジネスの購入が待っているから嫌だなと
敏感に感じ取ってしまう。
でも、おごっていただくのであれば
「おごらせるんだから、こちらに負担になる話は
でないだろう」と心理的先入観を取り除いて
話ができる!そういう戦略があると。
私の場合には、戦略など考えずに
ただ「仲良くなりたい」という理由でご飯を食べに出かけます。
実は、理にかなっているのかもしれませんね(笑)
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