マニャーナの法則 明日できることを今日やるな [by マーク・フォースター (著), 青木 高夫 (翻訳)
マニャーナの法則 明日できることを今日やるな マーク・フォースター 青木 高夫 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2007-04-05 posted at 2007/06/19 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『明日出来ることを今日やるな!』
逆説的です・・・
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☆気になったキーワード
『脳の特性』 『仕事のシステム』
『コミットメント』 『クローズドリスト』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『仕事の進め方を改善するには?』
今日何をやろう!と考えないために
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『2つの脳がある』
▼『効率は「創造力」と「整理」のレベルで決まる』
▼『クローズドリストの薦め』
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▼『2つの脳がある』
本著の最初に話が出てくるのが「脳の話」。
タイムマネジメントの話なのに、なぜ科学的な脳の話?
と思います?
確かに関係なさそうに見えるかもしれませんが
タイムマネジメントを司るのは、人間の脳。
だからこそ、脳のことを知っていることはとっても
大事なことなんです。
さて、その脳、特性から大きく分けると
2つの脳があるのではと本著で仮説を立てています。
その2つとは「理性の脳」と「衝動の脳」。
前者の「理性の脳」は、国であれば政府のように
計画を立て、体の行動の計画や規則を作り
動かしていきます。
計画した際の想定の範囲内であれば
問題なくエネルギー消費なども最適になるように
計画する、そんな脳で、効率はとってもよくなります。
しかし・・・この「理性の脳」と対立するのが
「衝動の脳」です。
「理性の脳」がたてた計画などはお構いなしで
本能に従って行動する。もともと計画などというものは
考慮の範疇にもはいってないのです。
当然、この「衝動の脳」は生きていくために必要なもの。
計画に従って行動していて、火事が起きても逃げなければ
死んでしまいますからね。
では、この2つの脳が対立したらどうなるんでしょうか?
はい。それは、生きていく本能を司る「衝動の脳」ですね。
計画なんてお構いなく、やりたいことをやる!
そんな風にとりくむのですから。
だから、「やせよう」と計画的に取り組む「理性の脳」がいても
おいしいものは食べたい!と
パクッ!と食べてしまう「衝動の脳」が勝つ(笑)
こういうことなんです・・・
でも、ダイエットだって成功する人がいます。
その秘密は???というと・・・
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▼『効率は「創造力」と「整理」のレベルで決まる』
そう、それは「衝動をコントロールする」システムを
備えているかどうかで決まります。
理性と衝動が対決した場合に、強いのは
衝動ですが、逆に必ず勝つわけではありません。
衝動を起こしてしまう「刺激の連鎖」をどこかで
とめられるような「仕組み作り」を心がければ
いいのです。
ところで、あなたが何か仕事をされていると
すると、その仕事の成果?って何で評価されますかね?
「○馬力」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
車などを評価するときに使われますね。
このようによく使われる「○馬力」。
その定義は?というと・・・
1秒間につき75重量キログラム(kgf)の重量を1メートル動かすときの仕事率
と定義されています。(メートル法において)
ここで注目してほしいのは「1秒間」という数字。
馬力には「時間の概念」がきっちり存在しているのです。
ですから、仮に同じ量の仕事をしても2秒かかってしまうと
馬力に直すと半分になってしまいます。
仕事の効率もまったくいっしょですね。
自分の成果=アウトプットを高めようとするならば
効率をあげないといけませんが
この効率が何によって決まるか?と分解してみると
効率=創造力×整理のレベル
と本著では定義しています。
ですから、例えクリエイティブな能力が高くても
それを「整理するシステム」を自分で持っていないと
最終的にアウトプットされるものがとても低くなってしまうのです。
だって、あなたが仕事を頼むなら
・能力は高いけど、納期が確定しない人
・能力はそこそこだけど、きちんと納期を守る人
だったら普通の仕事はどちらに頼みたいです?
はい。後者ですよね(笑)
システム開発はなかなかそうはいかないのですが(爆)
納期を守ると言うことは、「自分の行動を整理する能力」
が高い言うことなんですね。
そう言う人だからこそ、仕事の引き受け方にも
ルールを持ってやっているんだと思います。。
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▼『クローズドリストの薦め』
ToDoリストというキーワードは聞いたことありますかね?
やるべきことを一覧に並べ上げて
明確化するというやりかた。
このやり方もいいのですが、実は重大な欠点があるという趣旨を
本著では指摘しています。
というのは。。。
「リミット=期限」が決められてないことが多い
ということ。
これは「日程的な期限」というのもありますが
「やるべきこと」なので、すぐに項目が追加されてしまう。
=収集がつかなくなる可能性があると言うことなんです。
まさに「理性の脳」が計画している日程に
「衝動の脳」が「○○をやろう」とはいってくるようなもの。
効率を低下させてしまう可能性があるのですね。
そこで、本著が薦めているのは「クローズドリスト」
さきほどの欠点の「リミット」を
強く意識してつくろうということ。
クローズドとして定義しますから
一旦つくったリストは基本的には「項目が増えません」
そして、やり進めていくうちに
どんどん減っていって、最終的には消滅するもの。
例えばよくある「チェックリスト」。
これは典型的なクローズドリストです。
あるタスクを実行するときに
やり忘れがないように、リスト化したものですから
行動を進めていくたびに項目が減っていきますね。
そしてリストがゼロになった時点で完成!
このチェックリストの項目を直すと言うことは
システムを見直すことと同義ですから
そうそう発生しませんからね。
そして、これを私たちの仕事のやり方に取り入れるとすると・・
今日1日の仕事のリストをあらかじめ決めてしまう。
その方法でクローズドリストをつくるのです。
そのためには、やるべきこと、やりたいことの
タスクフォルダから、1日のやると決めたことを
抽出してクローズドリストを作成します。
望ましくは前日の夜寝る前までに作成ですね。
そして、当日起きてからはそのリストを消化していく。
夜までにはすべてを片付ける!
というやり方を進めていけば、「計画」に従って
すすめるという「システムの力」が働いて
衝動に邪魔されてしまう可能性が減っていくわけです・・・。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『システムの改善をしよう』
仕組みの力でコントロールする
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
本著のタイトル「マニャーナ」とはスペイン語で
「明日」という意味なんだそうです。
なぜ「明日」かというと、クローズドリストを作成するのが
前日の夜までであるので、何か案件が飛び込んできたとしても
よほどのことがない限り、分類作業後に行う。
つまり翌日以降に行うという考え方から
キーワードを選んだのだと思います。
実際のパソコンやサーバーのシステムにおいても
「バッチ処理」という考え方があります。
これはなにか指令が飛んだときに、その場でリアルタイムで
実行するのではなく、リスト化した上で
順番に実行していくというもの。
このバッチ処理だと、CPUの能力を遊ばせることなく
最大限活かしてプログラムの実行=仕事の消化を
行っていくことができます。
というのもリアルタイム処理だと、リクエスト(指令)が
集中すると遅くなりますが、逆にリクエストがないと
やることがなくて「暇~」となってしまうから
仕事が平均化してないんですね。
今回のクローズドリストを夜に作成するパターンだと
突発的なことを基本的に考慮しませんから
まさに「仕事を1日分集めて、バッチ処理」という
本著に書かれてキーワードの通りだと思います~
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