人はカネで9割動く [by 向谷匡史 (著)]
人はカネで9割動く 向谷匡史 ダイヤモンド社 2007-11-09 posted at 2007/12/29 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『同じお金を使うなら』
うまく使いたいですね。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『同じ一万円でも』 『”お礼”ではなく”投資”』
『先に奢ってしまう』 『小銭を捨てて』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『「生き金」をつかうには?』
お金は使い方によって価値が変わる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『チップは「お礼」ではなく「投資」』
▼『どうせ「お返し」をするならば』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『チップは「お礼」ではなく「投資」』
日本にはチップの習慣はありません。
なので、日本人が海外に行くと
慣れていないので、ガイドブックに書かれているとおりの
チップをおくことが多いですよね?
でも、額の多寡よりも意味があるのは実は「タイミング」。
チップを渡すときに、どういうつもりでわたすか?
ということにつながるのです。
たぶん、日本人で多いのはサービスへの「お礼」の
気持ちを込めて渡しているのではないでしょうか?
というのも、チップを置くタイミングが
「帰るときにテーブルにおいて帰る」というやり方だからです。
実際、私まるるちゃんもそうしていますね(^^;;)
でも本著で「向谷さん」は、それではいけないと
書かれています。
というのは・・・・それでは「投資」にならない
からというのです。
もしあなたが旅行先で入ったレストランでチップをお礼に
置くとしたら・・・
旅行先だから、また再びやってくる可能性はかなり低いですよね?
特に海外であればまずほぼないともいえるかもしれません。
であれば、そのチップはその後のあなたにとっては
あげてもあげなくても、効果という意味では差がありません。
#あげないことによって、後ろ指を指されるかもくらいですね(笑)
でも、あげるタイミングを変えると「投資」になる可能性が
あります。
そう、先に挙げてしまうと「その日に受けるサービス」が
良くなる可能性がありますよね?
その日のうちに「投資が回収」できてしまうのです。
ただこれはあくまで「その日のうちに回収」したい場合の話。
今後も通って常連になりたいのであれば
最後に「相手の想定を超えるチップ」を払って
印象良く帰っていくのがよいのです。
え、でも高いじゃん?
と思ったらまだ甘い。
本著の例では、1回目は食事代を削ってでもチップで
相手の意表を突いています。
トータルでお店に払う金額が同じなら、最初は「投資」。
1日目で回収しようとせずに、今後通っていくときに
「上客」の印象を持ち続けてもらうことでトータルで
より効果の高い投資となるのです。
どうしても「早くできればすぐに回収」したくなるのが
人の弱いところでもありますが、
逆にそれを我慢できる人が、結果的に大きなリターンを得るのは
ビジネスや実際の投資だけじゃなくて全部にいえることなのですね。
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『どうせ「お返し」をするならば』
「今日は私が奢りますよ」「いやわたしが」
こんな会話をしたことがない人はまずいないかもしれません。
ビジネス上で接待であればどちらが払うかが決まっているから
よいのですが、
割り勘にするほど、ツーカーでもなく
「どうする?」みたいな雰囲気になってくると
余計に上記の会話になってしまったりします。
さて、そんなとき、お互いに何があるか?
というと、「前回奢ってもらったから今回は」であったり
するわけで、本著でも向谷さん曰く
「先に奢っても後で奢り返しても、出費そのものは変わらない」
と言うポイントです。
仮に、そうだとすると、どっちが賢明でしょうか?
そう、同じ金額を出費しながら人間関係に優劣がつき
先に奢る方は、<<生き金>>になるが
おごり返す方は<<死に金>>になってしまうのです。
では、後から返す方は、もうどうしようもないのか?
というと・・・いえいえ、そんなことはありません。
同じ返すのであれば・・。タイミングをずらした
時間差攻撃です。
つまり。。すぐに返すと<<死に金>>ですが
相手が「ああ、あのお返しだな」と思うタイミングではなく
付加価値を付けた上で、時間もずらしておくと・・・
「おお、あいつはとっても良い奴だ!」と
時間がずれたコトによるマイナスがプラスに転化したりも
しちゃいます。
すると。。後からお金を使ったとしても
それが<生きたお金>なるんですね。
でも、、難しいですよ。
タイミングも難しいでしょうし、ただお金を使うだけじゃなくて
頭も使わなくてはいけませんから。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『いろんな意味で「生きたお金」を使おう』
自分のためにも、周りのためにも。
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
お金の使い方。永遠のテーマですね。
自分から見ていると、とんでもなく無駄使いをしている人で
あっても、実はそれ自体が「価値を生んでいる」場合があります。
銀行口座にずっと溜め込んでいるよりも
たくさん使って、そこから新しい価値を生んでいる人の方が
魅力的ですから、人は集まってきて
その使っている人の「市場価値」がより高まっていくのです。
先に使った方が後から回収できるというビジネスの原則が
あるにもかかわらず、では多く人がなぜできないのか?
といえば、そこにある程度の「不確かさ」が
あるからではないでしょうか。
チップを「投資」にと言う話も
さきにわたしたからといって、サービスが良くなる可能性は100%では
ありません。
逆に「もうもらったからいいや」と、それ以降手を抜くような
ひどい接客を受けないとも限らないわけですね。
そこで、必要になってくるのが「見抜く目」になるわけです。
「見抜く目」を育てるためには「使っていく」しかない。
そのパラドックスに耐えられる勇気を持つことができて
初めて、成功につながっていくのかもしれません。
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