外資の稼ぎ方 その儲けの仕組み、全部暴く! [by 永野 良佑 (著)]
外資の稼ぎ方 その儲けの仕組み、全部暴く! 永野 良佑 扶桑社 2007-10-10 posted at 2007/10/30 |
★━━━こう思ったら読め!━━━━━━━━━━━━━━━━★
『ハゲタカといわれていますが。。。』
ホント?
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
☆気になったキーワード
『逆張り』 『世界標準』
『トラウマ』 『異質の存在』
★━━━━本の著者に聞きたいこと━━━━━━━━━━━━━★
『自分たちに取り入れられることはないか?』
毛嫌いするのではなく
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☆本から得た気づき
━━━━━━あらすじ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼『逆張りをする』
▼『交渉はゲーム』
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▼『逆張りをする』
「外資」の稼ぎ方・儲け方には一定の法則があると
本著の冒頭で著者の永野さんはおっしゃいます。
その第1条が・・・
逆張り
みんなが売っているとき、誰も買わないときに買う
というもの。
人と同じことをやっていては稼げない
これは外資だけではなく日本人であっても同じで、ビジネスの真理の
一つであるといえます。
先行者が成功したから、はいついていきます
というやり方では一時的に成功はするかもしれませんが
継続的に稼いでいくことはまず難しい。
というのも、「なぜそのやり方がいいのか?」ということを
見抜く力がないといけないからですね。
でも。。。「価格が下がっているときに買う」のには
とても勇気がいります。
だって・・・「どこまで下がるか分からない」から
リスクが大きくなってしまうと感じるからです。
すると。。。ま、いまなら儲かりそうだから買うか!
と「順張り」をしてしまうのが一般的ではないでしょうか。
もちろんこのやり方で株式市場であったり為替であれば
稼いでいる人はたくさんいますし、資産運用としては
安全かもしれません。
ところが、「外資」というものはこの「逆張り」を
得意としているので、めっちゃ儲かるのです。
日本で「ハゲタカファンド」という言葉がはやった数年前。
日本でゴルフ場や不動産を買う人はほとんどいませんでした。
逆に「売る方」はたくさん。ほんと雪崩のようにこぞって
売る・売る・売る。。。
そんな状況を見ていて、ゆっくりを腰を上げた外資が
買いに回った、ほぼ「唯一の買い手」という状況でした。
だからこそ、「安く買える」のですよね。
もちろん、ノーリスクではありません。
リスクは大きくなりますが、それを補うだけの儲けが
期待できると判断すれば、そこに参入する合理性をもっているのですね。
日本人は、基本的にリスクを好まない民族だといいますし
実際そうだとおもいます。
本来はリスクと、リターンの間には正の相関関係が
あるのですが、ある一定値を超えると・・・・
いくらリターンが大きくなるとしても、そのリスクの大きさから
リターンを見ることなく、やめてしまう。
そんな習性をもっているのかもしれませんね。
- – – – – – – – – – – – – – – – – –
▼『交渉はゲーム』
さて、こうやって「唯一の買い手」となると・・
その立場はとっても強くなります。
ビジネスとしてはルールが決められていますが
その際最低限のルールさえ守ればその範疇において
どういう発想をするかというと・・・・
交渉事はすべてゲームである
という思想。
つまり、プライドや生死と勝敗は関係がなく
「勝ち負けにこだわること」
=「できるだけ自分の得点を高くすることに喜びを感じる」
と著者の永野さんは解説されています。
エンビジを読んでいるあなたであればご存じかもしれませんが
旧長銀を買収して成立した新生銀行。
その買収交渉の過程において「瑕疵担保条項」というものが
つけられました。
これによって引き取った債権の下落リスクが
買収者の外資(リップルウッド)にはなくなったわけですが
さてどちらから提案したんでしょう??
その答えは本著にはありませんが、もし仮に
売り手の日本側から提案されていたとしたら・・・
自分にとって有利な条件であるものを外資側が
断る理由はまったくないということです。
自分側にとって、プラスの得点になることですから。
だからハゲタカなんだよ!と思うかもしれませんが
実は私たちも同じような発想をするときがあります。
それは。。。税金を払うとき(笑)
ルールの範囲内で「節税」をすることに
罪悪感を感じますか?
どうせなら、可能な限り、税金を少なくしたいと
思うのはこれ、人情ですよね(笑)普通の一般庶民であれば。
ルールを活用して、その範囲内で最大限のリターンを得る
とはそう言う感覚ではないかという
永野さんの解説は「なるほど~」と感じました。
★━━━この本を読んで自分が決意したこと━━━━━━━━━★
『外資は特別ではない』
疎外するのではなく、いいところは取り入れる
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★
本著では、実際の買収事例をふんだんにあげて
どんなところで利益を取りに行ってるのか?ということを
解説しています。
なんで日本の不動産価格に比べればはるかに高い金額で
全日空ホテルグループの建物を外資は買収したのか?
という点においては、まるるちゃんも
これまでに全く考えたことがない視点だったので
すごく勉強になりました。
(せっかくなのでご興味がある方は本著にて)
こういう事例を読むと言うことは
本著に限らず、自分が持っていない視点を導入できる
ということでとっても勉強になります。
そればかりは読んでみないとわからないことも
多いので、多読をするのがお勧めってことになるんですけどねー(笑)
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